〔仁義なきぼくらの戦い〜あんたら覚悟しぃや〜〕第一幕:影の間章
2007/11/17 (Sat) 08:36 カテゴリー: 日々の呟き
※ご試聴前に※
この作品はばりばりフィクションです
ご出演の皆様には掲載内容に辺りがっしりご許可を頂いております
寛大で懐広くノリの良い全出演者の皆様に心から感謝申し上げます
なお、この作品は出演者の皆様の作品とリンクしており
総代サイドの視点となっております
是非、出演者サイドのストーリーを御覧の上
此方を見てやってくださいませ
※今までのあらすじ※
ここからここにきてこうなった
「──古来より、兵とは詭道なり、と申しまして。」
「はぁ。」
「彼れを知りて己を知れば、百戦して殆[あや]うからず、とも申します」
紅茶の芳しい香り。
一口、温かな琥珀の味わいを口に含めば、にっこりと聖雪は微笑んだ。
「とても美味しいです、彩蟲さん♪」
「良かった、お口に合いまして……で、あの……」
「ああ、話の続きですね」
今旬の濃厚なモンブランを前に、続きを促す彩蟲に聖雪はこくんと頷いた。
それは、あるよく晴れた日の──本日の午前中に遡る。
* * *
天城剛一の家にて、本日二度目のインターフォンが鳴ったのは、
居住者とその友人二名が既にその場を去った後であった。
中に人のいる様子もない事を来訪者は悟る。
「……あらまぁ。剛一さんったら、逃げられないようにして下さいねって申しましたのに」
おっとりと、小首を傾げて聖雪は呟いた。
「困ったですねぇ。3人ですか……」
既にこの時点で剛一が彼等──寅靖と影郎二名と共に
逃亡という名の共闘を図ったのは明白であった。
寧ろやりそうかもしれないと薄々勘付いてはいた。
ふむ、と口元に手を添えて考える事数秒。
この流れで『彼等』が『彼等』だからこそ、逃亡する場所とは何処か。
くるりとドアに背を向けて、手提げから携帯を取り出した。
「……あ、もしもし。彩蟲さん?こんにちは、聖雪ですー」
今評判のカフェのモンブランと、一つの大きな手土産を持って、聖雪が彩蟲の所を訪問したのはその電話の2時間後である。
第一幕:影の間章
「……なにせ、三人ですからねぇ。取り合えず目標を絞らなければならなかったのですが」
がさごそ、と、聖雪は手提げから地図を取り出した。
彩蟲も思わずテーブルの上のそれを見やる。
「最初はやっぱり影郎さんだなと思ったのですよ」
「まあ……」
「率先して囮を引き受けるかもしれませんし、エアライダー本職さんですから、撹乱して時間稼ぎするにうってつけの能力持ちですし。
手頃に手がかり巻いてひきつけて、私の移動状況を他の二人に報告しつつ、最終目的地を欺き、一気に撒いて逃走する。
その間に他の二人は目的地に逃げ込み、最後に自分が合流する……とか。
やりそうですし」
さく、とモンブランにフォークを入れて一口味わうと、彩蟲は軽く首を傾げる。
「では、敢えてその策に乗ろうと思われたのですか?」
「情報を此方に一番与えてくれる訳ですからねぇ。撹乱する意図があるとしても」
虎穴にいらずんば虎児を得ず。
戦略的に最も大事なのは情報だ。
此方の情報を相手に出来るだけ渡すことなく、相手の情報を出来るだけ得る。
「三人一緒だと、剛一さんがかなり目立ちますし、第一逃亡先を絞らせてしまいますし。そっちが本当は楽といえば楽だったのですが……まあ、そんな訳で、一番最初に見つけたのが影郎さんだったので、これは分散しましたねと思ったのですよ。
後は……こう、影郎さんが唯一最も無防備になる瞬間の機会を狙うしかなく」
一か八かの賭けでしたねぇ。
そう、しみじみ呟くと聖雪は笑った。
* * *
「……ん?」
最初の発見は偶然だった。
剛一のマンションから出た後、待たせていたタクシーに乗り込み、
目星をつけたある場所に向かってそのまま移動していた時だった。
──一瞬。ほんの一瞬。
あの三人が此方の走る大通りから一本内に入った道を平行に走っているのが見えたのだ。
「………」
ちらとタクシーのカーナビゲーションを見る。
(あら。ここって)
普段は電車と公共機関を乗り継いでいる為に気がつかなかった。
だが、進めば進むほど見覚えのある場所が増え確信へと変わっていく。
そしてその後の信号待ちの停車が全てを決定付けた。
再び、彼等が走ってくるかもしれない道を見やる。
まだ来ない。
まだ来ない。
………来た。
三人が何やら叫びながら走っているのが見えた。
この先の大通りは信号待ちが多い事を知ってたので、直ぐに料金を払い車を降りたその時だった。
(あーらまぁ♪)
追う聖雪、神秘値基礎16。
追われる剛一、寅靖、影郎、11、9、8。
そう、彼等に体力はどんなに叶わなくとも。
勘の鋭さに関しては少なくとも彼等よりは上だった。
そして、前15M先を横切り、交差点を渡って人込みの道に突っ込んでいく”彼”は正に聖雪にとってみれば、
『鴨が葱背負って炊けた土鍋の出汁の所に全速力で走っている』状態だった。
その不運な人物の名は流茶野影郎。
彼等三人の中で唯一の鋭敏感覚持ちは常に”追われている”事を察知していた。
常に背後から敵が来るとは限らないが、追われる心理状況と剛一のマンションの方角が彼に背後を意識させていたのも無理はない。
(あの道、この時間帯混むんですよねぇ)
既に総代モードがスイッチオンしている聖雪に、彼を見逃す理由は無かった。
走りながら別の細い路地に入っていく。
「お、聖雪ちゃんこんにちは!」
「こんにちはですよ」
「あら、聖雪ちゃんこんにちは」
「こんにちはですー♪」
走りながらもにこやかに微笑みながら、商店街の裏路地に出た人がかけてくれる挨拶に返す。
もし、彼等の中に円姐御でもいたならば、恐らく今影郎が逃げ込んできた方角と地域は逃亡ルートにお奨めしなかっただろう。
──そう、ここはアツアツの土鍋の出汁の中。
聖雪がかつて住んでいたマンション、通った商店街、現在も続けるバイト先に至るまで揃った生活地域、
──いわば《総代の縄張り》だったのである。
ふつーに追いかけていたら、ふつーに彼等よりも体力面で遥かに劣る聖雪は早々に彼等に振り切られていたであろう。
だが、この現状において、近道や裏道、はては混雑する時間帯や最短ルートも熟知しているこの場所は圧倒的に彼女の味方だった。
不慣れな者は不慣れなりにも判り易いルートを通らざるを得ない。
一見直線に見える道も、実は大きくカーブしていて遠回りになっている事も多々ある。
人込みを縫って走るのは、速度低下のデメリットと追跡を撒くメリットの葛藤を常に背負った状態だ。
しかし、ルチャ影は頑張った。
めいっぱい頑張った。
不慣れな土地で、己の持てる感覚と逃亡の知識をフル稼働させ、武器である体力を使いながら必死で頑張った。
「ここまでくれば大丈夫なはず……」
ぷしゅぅ、と、ボトルキャップが立てた音は青い空に心地良く響いた事だろう。
「うふふー見つけましたよー、かーげろーさぁん♪」
振り返った彼にとってはありえないものがそこにあった。
息も切らさず(ショートカット使いまくりで)。汗も見られず(ハンカチで拭って)。
実に爽やかで反面物凄く黒いオーラを纏った笑顔で佇む──ザ・総代。
その時の恐怖は如何ばかりであっただろうか。
人目も憚らず上がった悲鳴は絶大な心理的効果の程を表していた。
その時相手がちょっぴり悪戯心に白燐蟲を一匹肩にこっそり止まらせた事にも気付く余地など無かった。
あってたまるかそんなもん。
しかしてそれが発見された瞬間、彼の心理的状況は更に大きなダメージを受けた。
白燐ビーコン──なまじ彼の頭が切れるだけに行き着いた悲劇。
たった一匹の明滅する蟲が、
本来偶然の産物と当人の運の悪さが積み重なって出来たはずのこの現状を、
全て計画と計算で成り立った知略戦に於ける敗北の結果と判断させたのである。
それは更なる誤算──総代は、自分が思っていたより、遥かに、激烈に、おっそろしい存在だという過大評価を招いた。
兵とは、詭道なり。
意図してようが自滅だろうが、だまくらかしたもんの勝ちである。
叩き落とされた白燐蟲がうろうろしている閉じたビルの扉前。
蟲を回収しながら聖雪はビルを見上げる。
「──向こうですねぇ」
高いビルを更に挟む両脇のビルは、このビルの屋上から壁や雨どいから昇るのは無理だ。
だとすると、反対側の道路に彼の得意技、伝家の宝刀であるエアライドで降りてくるだろう。
聖雪はビルに入ると、1Fのフロアをそのまま通り抜けて裏口から反対側の道路に出る。
そして。その時ビルを巡回していた警備員が、屋上の扉方面から音がしたのに不審を抱いて階段を上がったのが、本日最後の影郎の運のツキだった。
見上げれば青空に輝く華麗な跳躍。
そして舞い降りる三日月の弧の如くキレのある美しい回転と
肉体の持ちうる全てのバネが一体化した絶妙な受身。
「わあ、相変わらず見事な受身ですねー」
それは聖雪の素直な賞賛の言葉だった。
しかし、直後に第二次女将スペシャルを受けて意識が華麗に青空に飛んだ彼が、それを素直に認識できたがどーかは、全く定かではなかった……
《続》
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寛大で懐広くノリの良い全出演者の皆様に心から感謝申し上げます
なお、この作品は出演者の皆様の作品とリンクしており
総代サイドの視点となっております
是非、出演者サイドのストーリーを御覧の上
此方を見てやってくださいませ
※今までのあらすじ※
ここからここにきてこうなった
「──古来より、兵とは詭道なり、と申しまして。」
「はぁ。」
「彼れを知りて己を知れば、百戦して殆[あや]うからず、とも申します」
紅茶の芳しい香り。
一口、温かな琥珀の味わいを口に含めば、にっこりと聖雪は微笑んだ。
「とても美味しいです、彩蟲さん♪」
「良かった、お口に合いまして……で、あの……」
「ああ、話の続きですね」
今旬の濃厚なモンブランを前に、続きを促す彩蟲に聖雪はこくんと頷いた。
それは、あるよく晴れた日の──本日の午前中に遡る。
* * *
天城剛一の家にて、本日二度目のインターフォンが鳴ったのは、
居住者とその友人二名が既にその場を去った後であった。
中に人のいる様子もない事を来訪者は悟る。
「……あらまぁ。剛一さんったら、逃げられないようにして下さいねって申しましたのに」
おっとりと、小首を傾げて聖雪は呟いた。
「困ったですねぇ。3人ですか……」
既にこの時点で剛一が彼等──寅靖と影郎二名と共に
逃亡という名の共闘を図ったのは明白であった。
寧ろやりそうかもしれないと薄々勘付いてはいた。
ふむ、と口元に手を添えて考える事数秒。
この流れで『彼等』が『彼等』だからこそ、逃亡する場所とは何処か。
くるりとドアに背を向けて、手提げから携帯を取り出した。
「……あ、もしもし。彩蟲さん?こんにちは、聖雪ですー」
今評判のカフェのモンブランと、一つの大きな手土産を持って、聖雪が彩蟲の所を訪問したのはその電話の2時間後である。
第一幕:影の間章
「……なにせ、三人ですからねぇ。取り合えず目標を絞らなければならなかったのですが」
がさごそ、と、聖雪は手提げから地図を取り出した。
彩蟲も思わずテーブルの上のそれを見やる。
「最初はやっぱり影郎さんだなと思ったのですよ」
「まあ……」
「率先して囮を引き受けるかもしれませんし、エアライダー本職さんですから、撹乱して時間稼ぎするにうってつけの能力持ちですし。
手頃に手がかり巻いてひきつけて、私の移動状況を他の二人に報告しつつ、最終目的地を欺き、一気に撒いて逃走する。
その間に他の二人は目的地に逃げ込み、最後に自分が合流する……とか。
やりそうですし」
さく、とモンブランにフォークを入れて一口味わうと、彩蟲は軽く首を傾げる。
「では、敢えてその策に乗ろうと思われたのですか?」
「情報を此方に一番与えてくれる訳ですからねぇ。撹乱する意図があるとしても」
虎穴にいらずんば虎児を得ず。
戦略的に最も大事なのは情報だ。
此方の情報を相手に出来るだけ渡すことなく、相手の情報を出来るだけ得る。
「三人一緒だと、剛一さんがかなり目立ちますし、第一逃亡先を絞らせてしまいますし。そっちが本当は楽といえば楽だったのですが……まあ、そんな訳で、一番最初に見つけたのが影郎さんだったので、これは分散しましたねと思ったのですよ。
後は……こう、影郎さんが唯一最も無防備になる瞬間の機会を狙うしかなく」
一か八かの賭けでしたねぇ。
そう、しみじみ呟くと聖雪は笑った。
* * *
「……ん?」
最初の発見は偶然だった。
剛一のマンションから出た後、待たせていたタクシーに乗り込み、
目星をつけたある場所に向かってそのまま移動していた時だった。
──一瞬。ほんの一瞬。
あの三人が此方の走る大通りから一本内に入った道を平行に走っているのが見えたのだ。
「………」
ちらとタクシーのカーナビゲーションを見る。
(あら。ここって)
普段は電車と公共機関を乗り継いでいる為に気がつかなかった。
だが、進めば進むほど見覚えのある場所が増え確信へと変わっていく。
そしてその後の信号待ちの停車が全てを決定付けた。
再び、彼等が走ってくるかもしれない道を見やる。
まだ来ない。
まだ来ない。
………来た。
三人が何やら叫びながら走っているのが見えた。
この先の大通りは信号待ちが多い事を知ってたので、直ぐに料金を払い車を降りたその時だった。
(あーらまぁ♪)
追う聖雪、神秘値基礎16。
追われる剛一、寅靖、影郎、11、9、8。
そう、彼等に体力はどんなに叶わなくとも。
勘の鋭さに関しては少なくとも彼等よりは上だった。
そして、前15M先を横切り、交差点を渡って人込みの道に突っ込んでいく”彼”は正に聖雪にとってみれば、
『鴨が葱背負って炊けた土鍋の出汁の所に全速力で走っている』状態だった。
その不運な人物の名は流茶野影郎。
彼等三人の中で唯一の鋭敏感覚持ちは常に”追われている”事を察知していた。
常に背後から敵が来るとは限らないが、追われる心理状況と剛一のマンションの方角が彼に背後を意識させていたのも無理はない。
(あの道、この時間帯混むんですよねぇ)
既に総代モードがスイッチオンしている聖雪に、彼を見逃す理由は無かった。
走りながら別の細い路地に入っていく。
「お、聖雪ちゃんこんにちは!」
「こんにちはですよ」
「あら、聖雪ちゃんこんにちは」
「こんにちはですー♪」
走りながらもにこやかに微笑みながら、商店街の裏路地に出た人がかけてくれる挨拶に返す。
もし、彼等の中に円姐御でもいたならば、恐らく今影郎が逃げ込んできた方角と地域は逃亡ルートにお奨めしなかっただろう。
──そう、ここはアツアツの土鍋の出汁の中。
聖雪がかつて住んでいたマンション、通った商店街、現在も続けるバイト先に至るまで揃った生活地域、
──いわば《総代の縄張り》だったのである。
ふつーに追いかけていたら、ふつーに彼等よりも体力面で遥かに劣る聖雪は早々に彼等に振り切られていたであろう。
だが、この現状において、近道や裏道、はては混雑する時間帯や最短ルートも熟知しているこの場所は圧倒的に彼女の味方だった。
不慣れな者は不慣れなりにも判り易いルートを通らざるを得ない。
一見直線に見える道も、実は大きくカーブしていて遠回りになっている事も多々ある。
人込みを縫って走るのは、速度低下のデメリットと追跡を撒くメリットの葛藤を常に背負った状態だ。
しかし、ルチャ影は頑張った。
めいっぱい頑張った。
不慣れな土地で、己の持てる感覚と逃亡の知識をフル稼働させ、武器である体力を使いながら必死で頑張った。
「ここまでくれば大丈夫なはず……」
ぷしゅぅ、と、ボトルキャップが立てた音は青い空に心地良く響いた事だろう。
「うふふー見つけましたよー、かーげろーさぁん♪」
振り返った彼にとってはありえないものがそこにあった。
息も切らさず(ショートカット使いまくりで)。汗も見られず(ハンカチで拭って)。
実に爽やかで反面物凄く黒いオーラを纏った笑顔で佇む──ザ・総代。
その時の恐怖は如何ばかりであっただろうか。
人目も憚らず上がった悲鳴は絶大な心理的効果の程を表していた。
その時相手がちょっぴり悪戯心に白燐蟲を一匹肩にこっそり止まらせた事にも気付く余地など無かった。
あってたまるかそんなもん。
しかしてそれが発見された瞬間、彼の心理的状況は更に大きなダメージを受けた。
白燐ビーコン──なまじ彼の頭が切れるだけに行き着いた悲劇。
たった一匹の明滅する蟲が、
本来偶然の産物と当人の運の悪さが積み重なって出来たはずのこの現状を、
全て計画と計算で成り立った知略戦に於ける敗北の結果と判断させたのである。
それは更なる誤算──総代は、自分が思っていたより、遥かに、激烈に、おっそろしい存在だという過大評価を招いた。
兵とは、詭道なり。
意図してようが自滅だろうが、だまくらかしたもんの勝ちである。
叩き落とされた白燐蟲がうろうろしている閉じたビルの扉前。
蟲を回収しながら聖雪はビルを見上げる。
「──向こうですねぇ」
高いビルを更に挟む両脇のビルは、このビルの屋上から壁や雨どいから昇るのは無理だ。
だとすると、反対側の道路に彼の得意技、伝家の宝刀であるエアライドで降りてくるだろう。
聖雪はビルに入ると、1Fのフロアをそのまま通り抜けて裏口から反対側の道路に出る。
そして。その時ビルを巡回していた警備員が、屋上の扉方面から音がしたのに不審を抱いて階段を上がったのが、本日最後の影郎の運のツキだった。
見上げれば青空に輝く華麗な跳躍。
そして舞い降りる三日月の弧の如くキレのある美しい回転と
肉体の持ちうる全てのバネが一体化した絶妙な受身。
「わあ、相変わらず見事な受身ですねー」
それは聖雪の素直な賞賛の言葉だった。
しかし、直後に第二次女将スペシャルを受けて意識が華麗に青空に飛んだ彼が、それを素直に認識できたがどーかは、全く定かではなかった……
《続》
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